お前が好きなのは俺だろ?
未来なんてお前のタイプじゃないだろ。
お前のタイプは綺麗系だろ。
つーか、なんで俺がこんなこと考えないといけないわけ……?
バカらし。
なんとなくそこに居たくなくて、リビングを出て自分の部屋に向かった。
「はぁ―……」
部屋に着いたと同時にため息を吐き、制服を脱ぎ捨てる。
……んだよ、これ。
イライラする。
俺のこと好きだって言ったくせに、あいつは誰にでもあんな顔をするのか?
結局男で少し顔がよければ、誰でもいいんじゃねぇかよ。
「……バカらし」
ジーンズとシャツを適当に出し着替える。
そう言えば、もう今週からお手伝いさんは来ないんだったな……