あの夏の恋










□ □ □



「夏ぅ、あんたテレビばっか見て。たまには手伝いしてくれんのかね」


夕食を食べ終えた僕は、早速祖母に指摘を食らう。


「分かったよ。何か手伝う事は無い?」

「おお、おお、助かる。それじゃあ洗い物を頼んだよ」


祖母は満面の笑みで台所から離れると、そのまま椅子に座って肩を揉む。

やられた感がする。


仕方なくそこから立ち上がって、台所に立つ。



あぁ、夏休みも残り二、三週間かぁ。

憂鬱な学校が始まるんだ。


僕は、今から気分が落ちてきた。



< 24 / 35 >

この作品をシェア

pagetop