あの夏の恋
■二章

□夏











□ □ □



じっとりと、熱い風が僕に纏わり付く。


僕は、急ぎ足であの山に向かう。



少し焼けた肌に、少しは増えた筋肉。



あの頃とは違う、僕がいる。




少し歩いただけで疲れていたあの時の僕が、嘘みたいだ。




山の中は、風が涼しい。




大人になった僕は、何か変わっているかな。






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