動化家2
またも仲間外れ
一方、ララ、柚子、ココナのチームは小さな街に来ていた。柚子「実はさ、この街、来た事あるんだ!気になってる男の子がいてさ…。」ララ「気になってる男の子?」柚子「名前が、キキリって言うんだけど、キキリは義理の母親からイジメを受けて精神的に病んで、今もまだ病院で入院してるんだ!だから、キキリを笑顔にさせたい!」ララ「いいわよ!笑顔にさせる事が課題でもあるし、柚子が来たら喜ぶよ!きっと!」ココナ「待って下さい!私達の目標は笑顔にさせる事ですが、たくさん人がいる所に行かないと、みんなに追い抜かされてしまいます!」ララ「あんた人間のくせに、言いたい放題ね!」柚子「ララ…。言いすぎだ。俺が悪かった。俺達は当主様になるのが夢で集まったんだ。個人的な事はやらない。すまなかった。」柚子は大きな街へと歩き出した。後ろ姿は悲しそうだった。ララ「あんたさ、何も分かってないんだね。ただ、人を笑顔させるだけじゃないのよ。人間代表として来たのはいいけど、今正直言ってあんたはチームの役立たずよ。」そう言って、柚子を追いかけた。ココナ「俺はみんなと決勝に行きたいだけなのに…」ココナは後を追った。柚子は元気がなくしょんぼりしていた。ララ「ねぇ柚子!キキリが入院してる病院に行って、病院に入院してるみんなを笑顔にさせるのはどう?」柚子「えっ!?いいの?」ララ「うん!」柚子「そうする!俺は先に病院に向かう!」嬉しそうな顔をして走り出した。ララ「これでいいかしら?」ココナ「えっ!」ララ「病院に入院してる子供は多いわ。みんなを笑顔にさせる。それでいいかしら?」ココナ「うん。俺、仲間外れされてる?」ララ「そんな態度だと、いずれそうなるわね。私も先に病院に向かうわ。あなたは来てもいいし来なくてもいいわ。笑顔にさせたら、みんなに宝石が行くわけだから協力しないならそれでもいいわ。じゃあね。」ララも追いかけた。ココナ「待って…。」ココナは1人ぼっちになり仲間外れにされた。
< 13 / 145 >

この作品をシェア

pagetop