動化家2
奪われた宝石
ララは公園で座ってる男の子に声をかけた。ララ「何してるの?」男の子はララの顔を見て逃げ出した。ララ「ちょっと待ってよ!」男の子は振り向いた。男の子「お姉さんの顔が怖い…。」そう言って泣き出した。すると、リリが来た。リリは優しく頭を撫でた。リリ「大丈夫よ。よしよし。」男の子「怖かったよ…。」空からピンクの宝石が下りてきた。すかさず、ララは奪い取った。ララ「私の物よ!」リリ「最低な人間なのね。」男の子「お姉さん。頼みがあるの。妹のナタリが、病で倒れてて目を開けないの。一度でいいから、ナタリの笑顔を見てみたいんだ!」ララ「私に任せて!」男の子「あなたには頼んでいません!」ララ「あっそ!せいぜい頑張りな!」ララは魔法を使い消えた。リリ「案内してくれる?」男の子「はい!」男の子は山奥にリリを連れてきた。ドアを開けると、ベッドで寝ているナタリがいた。リリ「妹さんが好きな物ってなぁに?」男の子「亡くなったお母さん…。」リリは魔法を使い、死後の国からお母さんを連れてきた。お母さん「ナタリ…。お母さんにあなたの笑顔を見せて頂戴。」お母さんはナタリの頬に手を当てた。ナタリはゆっくり目を開いた。ナタリ「お母さん。」お母さん「あなたはこれから生きていくのよ。お母さんが亡くなった今、頼れるのはお父さんよ。分かった?」ナタリは軽く頷いた。お母さんは消えた。男の子「ナタリ!」ナタリ「お兄ちゃん…。」男の子「心配したんだぞ…。」リリは外に出た。リリ「兄弟愛かぁ…。」すると、空からオレンジの宝石が下りてきてリリのかんむりに埋め込まれた。リリ「次行こっかな。」男の子が出てきた。男の子「ありがとうございます!さっきの女の人がこんなノート落としましたよ?」ノートを受け取った。リリ「ちゃんと届けるわ。」リリは魔法を使い消えた。
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