動化家2
光の空間
光の空間に流された、ナナとララ。ナナ「ララ。」ララ「ナナ。」ララはナナを抱きしめた。ナナは振り払った。ナナ「やめろよな!」ララ「どうして?」ナナ「お前の心は俺じゃなくてカオルにあるだろ!」ララ「でも、ナナも好きなの。」ナナ「俺にはリリに対する強い気持ちがある!幼い頃から好きだったんだ!お前には俺の気持ちわからねーよ!」ナナはその場から消えた。ララ「私だって、好きだったもん。」すると、シューケルが来た。ララ「早く、元に戻してよ!」シューケル「ダメだ。嘘を全部、洗い流してからだ。まだ、お前は嘘をついてる。ナナを追いかけなさい。」ララはナナを追いかけた。ナナは海沿いに座り込んでいた。ララ「ナナ。ごめんなさい。」ナナ「何で、お前が謝るんだ?」ララ「私、わかってなかった。自分の気持ちをナナに押し付けて、1人で舞い上がって、ナナがリリの事、好きってわかってた。だけど、私もナナが好きなの。」ナナ「俺は…。」シューケルが来た。シューケル「よく言った。ララ。お前を動化家に帰そう。」魔法を使いララを帰した。ナナ「俺は?」シューケル「まだ素直になれないか?お前が本当に好きなのは誰だ?」シューケルは帰った。ナナ「本当に好きな人か…。ララもリリも好きなのに…。そう言えば、幼い頃に、杏と遊んでたっけ。今頃、思い出すなんて、杏の事、他の誰よりも好きだった。男だったけどな。」シューケルがまた来た。シューケル「答えは出たか?」ナナ「あぁ。みんなに馬鹿にされてもいい。俺は、今でも杏が好きだ!この気持ちを今すぐにでも、杏に伝えたい!」シューケル「よく言った。ナナ!お前を動化家に返す。」シューケルは杖を振り、ナナを動化家に返した。動化家には、カオルとリリとララとナナの姿があった。後から、シューケルも来た。ナナ「サリア様。動化家の当主様だけは、変えないで下さい。リリに当主様をやらせてあげたいんです!動化家に入ってすぐに、リリは密かな目標を立てていて、それは当主様になって、罪人を幸せにできる動化家の人間でいたいって言ってて、その夢が、あなた達2人が来た事で潰れそうになっているんです!お願いします!当主様はリリにやらせて下さい!」ナナは土下座をした。リリ「ナナ…。もういいんだよ。所詮、夢は夢。」サリア様「いい度胸してるわね。当主様はリリ!あなたがやりなさい!ただし条件があるわ。」サリア様は条件を言った。
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