動化家2
シューケルの縁談相手
シューケルはお城へ向かった。門に来ると、門番は何も言わず通してくれた。噴水の近くにサリア様のおじい様と縁談相手らしき女性が座っていた、シューケルは走って行った。
シューケル「ハスロ様。ただいま帰りました!」
ハスロ「シューケル!久しいの!こちらがシューケルの縁談相手のセシルお嬢様だ!」隣を見ると、美人で背が高く黒髪で髪の毛が長い女性がいた。
セシル「こんにちわ。シューケル様。」シューケル「こんにちわ。セシルお嬢様。セシルお嬢様にお話しがあって参りました!」
ハスロ「セシルお嬢様。自分の部屋に連れて行かれては?」軽く頷いて、セシルお嬢様の部屋へと向かった。
ドアを開けると、部屋の中にはベッドしかなかった。
セシル「子作りのお話しですよね?準備は出来ています!」セシルが服を脱ごうとした時、シューケルは止めた。
シューケル「そんな話しをする為に来た訳じゃない!」
セシル「何のお話しですか?」シューケル「縁談話しを白紙にして下さい!私には心から愛している女性がいるんです!」
セシル「嫌ですわ。わたくしは、お嬢様になりたくてこの縁談をお受けした訳じゃありません!わたくしは小さい頃に、シューケル様を見ていたんです。サリアお嬢様と遊んでいるあなたを見て嫉妬したんです!あなたが初恋相手だから、お受けしたんです!易々と白紙には出来ません。」シューケル「私はあなたを愛する事も好きになる事もありません。」セシル「サリアお嬢様が好きだからですか?」シューケル「そうです!」いきなりセシルが抱きついてきた。セシル「絶対に離しません!」シューケル「離して下さい!」シューケルが無理矢理、腕を払い、セシルは床に叩きつけられ腕を怪我した。
セシル「シューケル様。ご存知ですか?私の城には掟があります。私に怪我をさせたら願い事3つまで叶える事。」シューケル「そんな…。」セシル「今言うわ。私セシルとシューケルは婚約する事。執事のエナ!」女性が奥から出てきて、巻物をシューケルに渡した。巻物には掟がたくさん書いてあり、願い事も書いてあった。シューケル「掟に背いたらどうなるんですか?」セシル「死刑よ?」シューケル「あんまりです。」セシル「願い事、聞く?聞かない?」シューケル「分かりました。聞きます………。」セシル「やった!ありがとう。シューケル。」そう言って抱きついてきた。
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