幕末ヴァンパイア
カラン
俺はあっしゅの持っている刀を掴み、地面に投げ捨てた
じわじわと刃を握った手からじわりじわりと痛みが広がる
「っつ…!」
思いっきり掴んだせいか、深く斬れたみたいだ
血が止どめなく溢れてきた
手のひらから指へ伝い、血が地面に黒い染みを作った
「……血…」
という呟きが聞こえ、
ふと、あっしゅを見ると俺の手を凝視している
その瞬間だった、
俺の手首を掴み、手のひらに舌を這わせ血を舐めていた
「はぁ………」
と、あっしゅが艶かしいため息をついた
!!
心臓が軽く跳ねた
この気持ちは何だろうか…?
何故、こんなにも
胸が高鳴るのだろうか