幕末ヴァンパイア



そこで私の思考は途絶えた






土方さんに抱きしめられたからだ






何故だ……?




「土方さん…?」



私は問うように土方さんを見上げた



すると、土方さんはフッと微笑んだ



うって変わったかのように表情の違いに内心、驚きつつあったが、



言葉にはださずとも

『泣いてもいい』と言われた気がした



この人に、


【鬼の副長】と呼ばれるこの人に


私は…



私は甘えてもいいだろうか…?



「待っててやるよ…だから、泣きたい時は泣けばいい…」


私の心情を読み取ったのだろうか


そう言ってくれた


「すいませ…ん…」



土方さん、少しだけ







少しだけ……



















あなたの胸をかしてもらいます………


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