幕末ヴァンパイア
亜狩..



「…くっ…ぁ…ふ…ぅうっ…」


私は部屋を飛び出してからというものの、

この屯所の中庭の木立の後ろでただ独り、身を縮こまらせ声を殺しながら泣いていた



私を照らす月をに見上げれば、

余計、虚しくなった



土方さん…何故、私を殺さなかったんですか…?


私は【化けモノ】なんですよ…?



いつ、あなたや貴女の仲間たちを傷付けるか分からない……



そんな私を何故……?




「何故なんですか…」



亜狩..



「…くっ…ぁ…ふ…ぅうっ…」


私は部屋を飛び出してからというものの、

この屯所の中庭の木立の後ろでただ独り、身を縮こまらせ声を殺しながら泣いていた



私を照らす月をに見上げれば、

余計、虚しくなった



土方さん…何故、私を殺さなかったんですか…?


私は【化けモノ】なんですよ…?



いつ、あなたや貴女の仲間たちを傷付けるか分からない……



そんな私を何故……?




「何故なんですか…!!」











私はそのまま溢れだす感情に身を任せた























「私は……誰も信じない…」



「誰も……」






ポツリと口から出たその言葉はまるで亜狩自身を戒めるようで

儚くも強い意志が宿っていた




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