幕末ヴァンパイア
「「「「は!!?」」」」
零番隊隊長…?!
ってことは私は幹部…?
「トシ!!何を言ってるんだ?!彼女は女子だろう?!」
近藤さんが物凄い剣幕で怒っている
そんな近藤さんを土方さんは涼しい顔で流してる
「土方さん!女子に刀を持たすなんていけねぇ!」
「俺も反対だ!」
「女子を人斬りにさせちゃダメだ!!」
「副長、自分もその意見には賛成しかねます…」
口ぐちに皆が反対をしている
貴方達…一つ忘れてない…?
「私はヴァンパイア…
ひ弱な人間とはワケが違う…
そこら辺の使えない女と一緒にしないで下さい?」
その一言に皆が一瞬にして静まった
完璧に忘れてたみたい
シーンと静まる中、はいはーいと陽気で場違いな声が聞こえた
「僕は別にいいと思うよ
彼女もそう言ってるし…………
何より亜狩は僕よりはるかに強いと思うよ…?
はっきり言って普通の隊士には勿体無いし、亜狩と隊士を一緒にしちゃ可哀そうじゃない」
沖田さんはニコニコと満面の笑みを浮かべてそう言った