幕末ヴァンパイア
「…これは悪夢か?」
「嘘だろう…?」
「いや、本当だ」
「幕末……
動乱の時代……
明治維新………」
「池田屋事件…」
私は幕末の時代を必死に頭の中のページを捲りながら
口ずさんでいた
「後の……新選組…」
「あー…、何の話だい?」
「いえ…何でも…ありません…」
どんどん顔が青ざめていくのが自分でも分かる
「だ、大丈夫か?」
「気分が悪いのか?」
目の前で顔が青ざめていく私見て、心配そうに私にそう言った
「大丈夫……です」
「そいえば、さ君に聞きたいことがあるんだけど…コレ、君のものかい?」
!?
何故、【コレ】がここに…?!
私の前に出された物は
ここにあるハズがない
ボストンバッグだった