だいすきの伝え方
最早小声にはなっていなかった凜ちゃんが、
す、と横からいなくなる。
話は終わったらしい。
聞いてる間、
ずっとドキドキしてた。
名前が出てくる度に心臓が脈をうつ。
もっと聞きたいような、
もう止めて欲しいような、不思議な感覚。
うん、
相当かっこよかった。
言いたかった言葉は飲み込んだ。
こんな感覚初めて。
頬を触ると、
ほんのり熱くなっていることに気づく。
……、これが恋なの?