条件恋愛
「しっかしまぁ、今回はいけるんじゃないかなーって思ってたのにさ・・・」
「まさか・・・」
「ねぇ・・・」
「「「男が好きなんてっっ!!」」」
「あぁぁあ!もういわないでっ!!」
今日の4人の集まりは、決して“女子会”などではなく、試験に合格したら告白すると約束させられ、有言実行した結果の私の傷心を癒す会だ。
そう、私はフラれた。
もともと出席番号が近くて仲良くなった、背が高くて優しくて世間一般でいうイケメンな男の子だった。
街で会った時もだいたいいつも同じ男の子と一緒にいるのは知っていたが、まさかそれが“恋人”だなんて思ったこともなかった・・・というか普通思わない。
机にうつ伏せになっている私の頭上で
「4回目の恋の相手がホモって、」
「見る目がないというかなんというか」
「いまどきホモなんて珍しくもないけどね」
などと好き勝手に言っているのを聞きながら、私は大きなため息を一つついてむくっと顔を上げた。