蜜色トライアングル ~String of origin
由弦は木葉の背を抱いたまま静かに窓を閉めた。
そのまま木葉の首筋に軽いキスを落とす。
2年ぶりの感触に、木葉はくすぐったそうに身じろぎした。
「くすぐったいよ」
「そう?」
由弦は面白そうに笑い、次々とキスを落とす。
次第にキスは深まり、木葉のバスローブの胸元がはだけていく。
窓の外から差し込む月明かりが木葉の白い肌を眩く照らしている。
「……っ、由弦……」
由弦の唇がバスローブの中の木葉の肌を暴いていく。
木葉は思わず由弦の腕を掴んだ。
「ちょっと、待っ……」
「だめ」
言いかけた木葉だったが、突然由弦に唇を封じられ、何も言えなくなってしまった。
由弦は木葉の唇の輪郭をなぞるように舐めた後、木葉の耳元に囁いた。
「……これ以上、待てない」
「……っ」
「2年待った。もう、1分でも1秒でも待ちたくない」
甘く蕩けそうな囁きが木葉の耳に忍び込む。
その声に、木葉は自分の体の芯が震えるのを感じた。
由弦の唇が首筋に強く吸い付くのを感じながら……。