蜜色トライアングル ~String of origin



<side.由弦>



月明かりの下、薄紅色に火照ったしなやかな体が白いシーツに横たわっている。

ほっそりとした腰、ふるんと揺れる形の良い胸。

由弦を見上げる、あどけない瞳。


2年経って少し女らしくなったが、木葉はまだ乙女のように初々しい。

こうしていると、由弦の方が年上のようにも思える。


「……っ、……ぁあっ!」


胸に刺激を与えると、木葉は可愛い声を漏らして背を反らした。

うっすらと汗ばむ躰、目尻に浮かぶ快楽の涙……。

由弦は木葉を組み敷き、じっと見下ろした。

――――幼い頃からずっと求めていた、愛しい人。


「こんなに敏感だった? 木葉」

「……っ……」

「もうこんなに濡れてるけど?」


言い、木葉の足の間に指で触れる。

何も遮るもののないそこは、由弦の指を柔らかく受け止める。

透明な液をこすりとるような動きをした由弦に、木葉は身悶えした。


< 109 / 122 >

この作品をシェア

pagetop