蜜色トライアングル ~String of origin
<side.由弦>
月明かりの下、薄紅色に火照ったしなやかな体が白いシーツに横たわっている。
ほっそりとした腰、ふるんと揺れる形の良い胸。
由弦を見上げる、あどけない瞳。
2年経って少し女らしくなったが、木葉はまだ乙女のように初々しい。
こうしていると、由弦の方が年上のようにも思える。
「……っ、……ぁあっ!」
胸に刺激を与えると、木葉は可愛い声を漏らして背を反らした。
うっすらと汗ばむ躰、目尻に浮かぶ快楽の涙……。
由弦は木葉を組み敷き、じっと見下ろした。
――――幼い頃からずっと求めていた、愛しい人。
「こんなに敏感だった? 木葉」
「……っ……」
「もうこんなに濡れてるけど?」
言い、木葉の足の間に指で触れる。
何も遮るもののないそこは、由弦の指を柔らかく受け止める。
透明な液をこすりとるような動きをした由弦に、木葉は身悶えした。