蜜色トライアングル ~String of origin
「……っ、ぁあっ、……あんっ!」
「いい声で泣くね。まさか他の男に聞かせたりしてないよな?」
熱に浮かされたような由弦の声が、後ろから木葉の耳に囁く。
木葉は快楽に身もだえしながら、息も絶え絶えに叫んだ。
「しっ、してない……よぉっ」
「そう。じゃあ、確かめてみるか」
由弦は言い、木葉の腰を軽々と持ち上げた。
そのまま自身を木葉の入口の下に当て、木葉の体をぐっと下ろす。
「ぁあ――――っ!」
突然体内を襲った質量に、木葉は背を仰け反らせた。
あれから何も受け入れていないそこは固く、あまりほぐれていない。
しかし潤滑液のせいか、するっと由弦のものは体内に収まった。
熱く固いものが、木葉の中で震えているのが伝わる。
「……っ、木葉っ……」
由弦は後ろから木葉をぐっと抱きしめた。
木葉の中は温かく潤い、自身をきつく締めつける。
「……っ……、狭い、な」
「ゆ……づる……」
「確かに、オレだけ、みたいだな……。木葉……」