蜜色トライアングル ~String of origin



「……っ、ぁあっ、……あんっ!」

「いい声で泣くね。まさか他の男に聞かせたりしてないよな?」


熱に浮かされたような由弦の声が、後ろから木葉の耳に囁く。

木葉は快楽に身もだえしながら、息も絶え絶えに叫んだ。


「しっ、してない……よぉっ」

「そう。じゃあ、確かめてみるか」


由弦は言い、木葉の腰を軽々と持ち上げた。

そのまま自身を木葉の入口の下に当て、木葉の体をぐっと下ろす。


「ぁあ――――っ!」


突然体内を襲った質量に、木葉は背を仰け反らせた。

あれから何も受け入れていないそこは固く、あまりほぐれていない。

しかし潤滑液のせいか、するっと由弦のものは体内に収まった。

熱く固いものが、木葉の中で震えているのが伝わる。


「……っ、木葉っ……」


由弦は後ろから木葉をぐっと抱きしめた。

木葉の中は温かく潤い、自身をきつく締めつける。


「……っ……、狭い、な」

「ゆ……づる……」

「確かに、オレだけ、みたいだな……。木葉……」


< 112 / 122 >

この作品をシェア

pagetop