蜜色トライアングル ~String of origin
5.切望した言葉
「……っ、もう……ゆづっ……」
――――夜明け前。
木葉は由弦に貫かれながら、うわ言のように甘い声を上げていた。
抱かれて、意識が飛んで……意識が戻ったら、また抱かれて……。
もう何度、体を重ねたかわからない。
あの夜も、同じだった。
由弦が狂ったように木葉を抱いた、あの夜……。
「……木葉っ……」
ぐったりした木葉を抱き寄せ、由弦は唇にキスを落とした。
もう、木葉の体力が限界だということはわかっている。
それでもまだ、足りない。
2年間の渇望は一気に木葉へと向かった。
――――いくら抱いても、足りない……。
「……ぁあっ!」
朦朧としたまま由弦に突き込まれ、木葉は可愛らしい声を上げて果てた。
くたりと脱力した足の間から、二人の体液が混ざったものがとろりと垂れる。
……たまらない。
由弦は再び自身が勢いづくのを感じた。