蜜色トライアングル ~String of origin
由弦はくっと笑い、木葉の腕を掴んだ。
頭と腰を引き寄せられ、由弦のジャケットに頬を押し付けられる。
「……許さねぇ」
「由弦っ……」
「どんなに木葉が嫌がっても、他の奴には渡さねえよ。……死んでもな」
木葉は由弦に背を抱かれたまま玄関の中に引きこまれた。
靴を脱がされ、リビングに連れ込まれる。
ダイニングテーブルの上に押し倒され、木葉は息を飲んだ。
……由弦の瞳。
それはあの夜見た、切なさと渇望が入り混じった瞳だった。
「由弦っ……」
由弦が木葉の首筋にかみつくように口づける。
由弦の体は既に木葉の足の間に入り込み、身動きが取れない。
「……なぁ、木葉」
「……っ」
「木葉は、オレを好きなの? 嫌いなの?」