蜜色トライアングル ~String of origin



Tシャツの下から由弦の手が服の中に忍び込む。

由弦の指がブラの下に入り、つんと突起をつつく。

あの夜のことを思い出し、木葉はカッと頬を染めた。


「……嫌いって言えば、やめる」

「由弦っ……」

「言わないなら、やめない」


由弦は木葉の唇にキスを落としながら木葉の胸を揉みしだいていく。

性急な、しかしどこか優しい手つきで揉み、頂点をつまみ、捻る。

由弦の手が生み出す快感に木葉は仰け反った。


「……っ、や……めて、由弦っ……」

「嫌いって言いなよ」

「……っ」


木葉はぎゅっと目を瞑り、手を握りしめた。


――――言えない。


こんなことをされても、言えない……。

それは、由弦が弟だからなのか?

それとも……。


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