ホストなんて大嫌い!?
「…ごめん。」

瞬の態度を察して、真っ先に謝る。

「いや、別に。」

「じゃ、私もう寝るね?」

「あぁ。」

瞬より先にベッドにもぐりこみ、横になる。

なんでだろ、涙が溢れてくる。

目からあふれ出したものは

止まる気配を見せずに

どんどんあふれ出す。

――ガチャ

ドアの開く音がして、パタパタとスリッパの音。

掛け布団が持ち上げられると

横に人の体温を感じる。

瞬だ。

瞬を横に感じると、余計に涙が溢れた。

自分でも何があったのかわからず

ぎゅっ、と目を閉じる。


次に目を開くと、朝だった。
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