ホストなんて大嫌い!?
「今日、ヒマなんだろ?」

「ナンパですか?」

「ちげーよ。
 ヒマなら俺の店来いよ。」

「はぁ???」

「まぁ、良いから」

雰囲気に乗せられ、何も言えなくなった。

隣の女の人は不満そうにしてたけど

「売り上げのため。ね?」

チャラ男がそういって頭をなでると

すぐに笑顔に戻る。

「女の子の扱い、慣れてるんですね。」

挑発するように言うと

「まぁね。」

軽く受け流された。

派手な女の人とチャラ男は楽しそうに喋るものの

私は無言・・・。

どうしたら良いんだこの状況。

結局、最初に一言会話しただけで

チャラ男の言う店に着いてしまった。


どこからどう見ても、ホストクラブ。

お店の入り口には、イケメンさんたちのパネル。

『No.1 瞬』

No.1の文字の上にあるのは、隣にいるチャラ男。

「…やっぱホストじゃん…。

 てゆーかNo.1って…」

誰に言うまでも無く、呟きが漏れた。

 



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