銀色の、雨ふる国
「約束ね?」
「うん、約束。ローザとも約束」
「みゅーあ」
暗い空も
やむことのない
つめたい、つめたい、銀色の雨も
リルカの笑顔と、ローザのぬくもりがあるから我慢ができた。
ほんとはぼくだって
ときどき無性に怖くなったり、嫌になったりすることもあるのだけれど
でも、それでも。
リルカが
ぼくの大事なリルカが、ローザが・・・
こんなふうに、笑顔を見せてくれるから。
リルカの笑顔を守るために
頑張りたいと、思うんだ・・・