銀色の、雨ふる国

銀色の雨がふり続いたことで

ぼくらの国の農作物や森林の大半がダメになった。


土を抱えていた木の根は弱り

裸地化が進んだ表土は流出しやすく

清らかだった渓流の水を汚した。


川は決壊して水が溢れだし

山腹の岩や砂土は巨木を削り取る土石流となって

ぼくらの暮らす小さな町の半分を飲み込んだ。




逃げ遅れた

たくさんの人や動物が・・・犠牲になった。

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