銀色の、雨ふる国

-2x01/9/25-

リルカが風の音を怖がった夜から

約、半年後・・・


『この国』を『もとの状態』に『戻す』ことは『不可能』


・・・という、国家の最終判断で

『大人たち』は『土地』を見捨て

テクノポリス-eden-のある

大国-エール-に吸収されるカタチで

ぼくらの-珊瑚色の雨ふる国-はなくなり

-エール-の中に、その名前だけを残した。


大人の『意見』に

声を上げるコトすら、許されなかった当時のぼくらは


大好きだった庭の枇杷の木も

お気に入りだったロッキングチェアも


すべて、置いて


『両手に持てる分だけの荷物』と『2人分の荷物のかわり』にローザを連れていける『権利』をもらって


少し肌寒い夏の終わりに

新しい居住地へと、移り住んだ------




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