銀色の、雨ふる国
ぼくらの両親は自然科学分野の研究者で、ここ数年の気象異常の為に、隣の国にある・・・テクノポリス-eden-の研究室にこもっている。
ぼくには、まだ詳しくは解らないけれど
気象学、大気物理学、雪氷学などから、この惑星-ほし-に起こっている『異常』を調べているらしい。
『調べたからといって、その後解決策が見つかるかどうかは別の話』
・・・と、科学者らしい事を父さんが言っていたけど
可愛いリルカの未来を守る為にも、そんなことは言わずに、なんとか頑張ってほしい。
もちろんぼくも-eden-の科学者になる為、こっそりと勉強中ではあるのだけれど。