銀色の、雨ふる国

「片付けなら、朝のうちにすませた。あーあ、つまらないね?ローザ」


リルカはそう言って、足元で、それこそつまらなそうな顔をしていた灰色猫のローザを抱き上げて

暖炉の前に置いてあるお気に入りのロッキングチェアに腰を掛けて、ユラユラと椅子を揺らしはじめた。


『外に出たい』のは、ローザの為でもあったらしい。



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