銀色の、雨ふる国
両親が-eden-の研究者であった事から
ぼくたちは-エール-で優遇されていたし
一般の家庭に比べたら
驚くほどの勢いで、必要なものは揃えられた。
-eden-の中のaランク都市、ぼくらの住む-サロメ-には
-eden-の高度な技術力が駆使され
今はない故郷と同じようなレプリカが造られた。
-珊瑚色の雨ふる町-と名付けられたその場所には
新しいビリジアンの森も、いつでも見られる金色の泉も在り
今ではちょっとした観光名所になっているけれど
それはぼくが かつて見た
涙が出る位美しい光景にはならないし