銀色の、雨ふる国のレビュー一覧
読み始めると続きが気になってしまって、一気に最後まで読んでしまいました。 とても優しいけどメッセージ性のあるおはなしだと思いました。
お薦め作品を伝えてくださり読ませていただきました。 内容のある作品であり、また私自身とも重なる心がありました。 決して起こりえない話ではありません。 人類が未来永劫に続くわけではありませんが、現在の状況は自分で自分の首を絞めている状況になりつつあります。 私たちは悲しみや辛さを知り、優しい心を忘れてはいないはずです。 将来の人類のためだけではなく、生き物みんなのために努力したいものです。 銀の雨ではなく、透き通る輝く雨が降り、虹の橋の向こうには澄み切った青空が広がるように・・・ 願わずにはいられません。
ビジリアンの森、灰色猫、 珊瑚色、虹… 心ときめく温かな世界観の中で、誰に向けていいのか分からない哀しさに… 私は、 号泣していました。 私の流した涙は、 何色だったのだろうか。 未だ… 透明であって欲しい。 珊瑚色ではないかもしれない。 でも未だ銀色にはならないで欲しい。 この作品を読んで、 何も感じない方はいない。 涙を流さない方はいないと、 そう… 信じたいのです。 私たちの明るい未来の為に…
こんなにも胸をうたれたのは久しぶりでした。 テーマも、 ココロの描写も申し分なく素晴らしくて、 だけど、それ以上に、 愛しくて、せつなくて…複雑な気持ちで胸がいっぱいになりました。 今のままでいいのか、なんて思わず自分に問い掛けました。 同じ星に住む世界の久々に、この物語のココロが伝わるなら…未来はどんな風に変わるでしょうか。 ため息が零れるほどに、優しく染みる雨の物語。 感動しました!!
如月蜜さんの優しい心に溢れた、淡い色調を感じさせる作品。 100ページ弱の作品の中に家族愛や兄妹愛、それと相反するように環境問題に訴えかけるメッセージが込められていて、それら全てが読み終えた後の心に余韻となって染み入ります。 忘れかけた何かを思い出させてくれる、ハートフルなストーリー。 是非、御一読を。
銀色の雨 人間が作り出した雨 未来が 未来の空が 子供達の未来が 銀色の雨で汚される事が 決してありませんように… この作品には作者である如月蜜さんの、そして私達の、願いと希望とが優しい言葉で綴られています。
一粒、また一粒と心という地面に染みを作っていく、メッセージと言う名の雨。 心を満たしていく、未来への想い。 読み終わった後に目を閉じてほしい。 何が見えますか? そして、あなたが見た虹色の階段は どこに繋がっていますか? ビリジアンの森から、 ホラ、灰色猫の尻尾が見えませんか? 珊瑚色の雨のように優しい文体に誘われ、次をめくる手が止まりません。 重苦しいテーマをスッと受け入れることが出来るのは、ひとえにこの優しい文体のお陰でしょう。 色エンピツで描いた挿絵が似合いそうな、そんなお話です。
優しい文章の中に降り続く、冷たく悲しい銀色の雨。 その残酷な雨が降る中、家族の愛がありました。家族を守ろうとする者がいました。 あなたの身近に感じる環境問題、そして、あなたの大切な人をこの作品で感じてください。 ぜひ読んでいただきたいと思います。
綺麗で柔らかな文体で綴られる世界は その描写とは裏腹に過酷な背景を語っていて…… それでも 暖かさや柔らかさの印象が強いのは、その中にある一途な愛情のせいでしょう 雨の音が聞こえてきそうな 繊細な響きの、せつなさ溢れるファンタジーです 静かな雨の日に読みたくなる作品