うらやましいの反対(?)



………ん…?



「…頭いたっ……」


「白崎さん起きた?具合大丈夫?」


保健室か…


「熱まだあるみたいね?もう少し寝てなさい?先生ちょっと用事あるから」


「…………はい…分かりました。」



ガラガラガラガラガラ――――――。



保健室に一人。
私はまた目をつぶる。




ガラガラガラガラガラ――――――。



ん…?誰か来た…?



ガサゴソガサゴソ…



私は目をつぶる。


「先生いないのー?」


おんぶの人…?


シャー…

カーテンを開けて彼が入ってきた



「…寝てる…」


…寝てません
バリバリ起きてます。


ガサゴソガサゴソ…


ピタッ


…冷たい


「これで熱下がるだろ…」


彼は私のおでこに手をあて
冷えピタを貼ってくれた



「…よいしょっと」


ベッドに座った感覚があった


目を開けたら完全に目が合うんじゃないかと思った。



「チチーンプイプイ熱下がれー…ははっ」


きっとこの人は本当に心が綺麗な人だって思った。




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