ずっと待ってる

本当の恋人になりたい


約束をして以来

彼女はいつも通話してくれた

夜にメールをしてくれるようになった

僕はメールが苦手だった

文章を簡潔にまとめることができない僕は

いつも長文になっていた



ある日いつものように通話していると

「ちょっと待って?」

そう言って彼女は通話を切った

僕は

ああ、用事か

それくらいに思っていた



そんなことが何回かあって

ある土曜日朝から通話している途中で

僕は食器を洗いに通話中に席を立った

数分後

通話に使っているヘッドセットに耳をやると・・・

あえぎ声が聞こえた

僕の頭は大混乱した

なんで?なんで?なんで?

確かに仲良くなって僕は親父ギャグ的に

どうなの?

とかきいてたけど・・・

少しして声が落ち着いてから

「ただいまー」

いつも通りに挨拶をして今戻ったように演技した
< 14 / 64 >

この作品をシェア

pagetop