蜜色トライアングル ~Winter Blue



「……あの女か?」


確信はない。

しかし……。


あの女が自分を『同じ』だと言っていたことが気にかかる。

冬青は信号待ちの間にもう一度木葉の携帯に電話を掛けた。

が、やはり繋がらない。


「……」


冬青は携帯を助手席に放り、再びアクセルを踏んだ。

ジエンタは高速道路を都心へと向かって走って行った。



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