蜜色トライアングル ~Winter Blue
「……っ……、木葉っ」
冬青は吹き飛びかけた理性を必死でかき集め、木葉をシーツごと抱きしめた。
このまま押し倒せたらどんなにいいか……。
――――けれど、冬青は兄だ。
木葉の心を傷つけるようなことはできない。
「……わかった、助けてやる」
冬青は木葉を後ろから抱き込んだ。
木葉は背中に広がる冬青の温かさに、幾分ほっとしたように力を抜いた。
「……力を抜け」
「……っ」
「……何も考えるな」
冬青はシーツの隙間から、片手を木葉の足の間に伸ばした。
充分潤ったそこは、冬青の指が触れるとぴくっと震える。
「中には入れないから、安心しろ」
「……っ、お兄ちゃ……」
「ちょっと我慢しろ」