蜜色トライアングル ~Winter Blue
冬青の指がゆっくりと動き出す。
――――触れただけで感じる部分がわかる、敏感な手先。
冬青の指は木葉の足の間の花芽に軽く触れ、優しく擦る。
やがて木葉の体が震え、ぴんと背筋を仰け反らせた。
「……っ、……ぁあっ!!」
冬青の手技に晒された木葉はひとたまりもなく陥落する。
濡れた部分はひくひくと痙攣しているが、既に木葉の意識はない。
くたっと倒れ掛かった木葉を、冬青は力の限り抱きしめた。
「木葉……っ」
自らの手で落ちた木葉がたまらなく愛おしい。
木葉が望むのであれば、もっと快楽を与えてあげたい。
――――しかし、自分は兄だ。
兄の立場でこれ以上木葉に触れるわけにはいかない。
冬青は木葉をシーツごと抱き上げ、シャワールームへと向かった……。
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