蜜色トライアングル ~Winter Blue
凛花は驚いたような顔で木葉を見る。
その表情に木葉も目を丸くした。
「お兄ちゃん、ねぇ……」
「……」
「まぁあいつとしては、そう言う以外にないわよね。だけど……」
凛花はサラダをフォークで突き刺した。
そのまま口に運び、ぱくりと食べる。
「もうお互い、本当の兄妹じゃないって知ってるわけでしょ?」
「……うん」
「じゃあ、全くこれまでと同じってわけにはいかないんじゃないかしら?」
凛花の言葉に木葉はスプーンを止めた。
顔を上げ、凛花を見る。
「あんたも、冬青も。これまで気にならなかったものが気になったり、ね」
「……」
「しかし、冬青がねー。お兄ちゃんでいる、か……」
はぁと凛花は天井を見上げる。
何かを思案するような顔に木葉は首を傾げた。