蜜色トライアングル ~Winter Blue




翌日の夕刻。


木葉は食事を済ませた後、部屋の荷物を整理していた。

兄が持ってきてくれた衣類や食品を手際よく袋につめていく。


――――兄が戻ってきたら、帰ると言おう。


そう思いつつ片づけをしていたが、兄はなかなか帰ってこない。

体を動かして疲れてしまったので、木葉は夕飯を取り、シャワーを浴びた。


明日の朝になれば、兄はいるはずだ。

今夜言えなかったら、明日言おう。


そう思い、木葉はパイプベッドに横になった。


< 61 / 137 >

この作品をシェア

pagetop