蜜色トライアングル ~Winter Blue
4.その瞳に囚われて
薄暗い部屋の中。
ギシッとベッドが軋む音とともに、パイプベッドの上で二つの影が絡み合う。
薄いカーテン越しに窓から差し込む星明かりが、二人の姿を壁に映し出す。
「……っ、ぁあっ」
木葉はシーツの上で冬青の唇が与える刺激に身を捩らせた。
髪、耳、首筋……。
冬青の唇は木葉の感じる部分を次々と暴き、刺激を与える。
木葉は上気した頭で冬青の背に手を伸ばした。
温かく、なめらかな肌触りはまるで絹のようだ。
「……木葉……」
冬青の瞳が木葉を見つめる。
……情欲に染まった、青く美しい瞳。
その目に見つめられると、心も、体も……魂までが吸い取られていく気がする。
「……っ、お兄ちゃん……」
兄の指は木葉の鎖骨を滑り、胸の先端の周りをゆっくりと刺激する。
その指使いは滑らかで繊細で、まだ先端に触れられていないのに体の奥がじわりと疼く。
疼きに耐えかねて体をよじると、もう片方の先端を冬青の唇が抓んだ。
吸われ、つつかれ……ざらりとした感触が先端に伝わる。