蜜色トライアングル ~Winter Blue
「……少し、我慢しろ」
冬青の声とともに、指が一本、中に入る。
そこは狭く、熱く、冬青の指を包み込む。
指は中を確かめるように少し動いた後、撫でるようにゆっくりと動き出した。
「――――っ!」
木葉は異物感に少し体を強張らせたが、中に与えられる刺激に体を仰け反らせた。
冬青の指は木葉の感じる部分を的確に刺激し、翻弄する。
快感が体の奥から湧き上がり、透明な液が溢れ出す。
……耐えられない、快楽。
木葉は涙を浮かべて必死に首を振った。
「……っ、お兄ちゃん、私……おかしくなっちゃうっ……」
「……大丈夫だ、何も考えるな」
冬青は指の動きを少し早めた。
指はいつの間にか2本、3本と増え、敏感な部分を万遍なく刺激する。
――――何百人に一人の手技の天才。
そんなことは露も知らない木葉は、冬青が与える快楽に翻弄されていた。
「ぁあ――――っっ!!」
木葉の意識が集中し、爆発する。
ぐたっと脱力したまま、木葉は呆然と冬青を見た。
――――情欲に染まる、凄艶な青い瞳。
この瞳に囚われたら、もう逃げられない……。