蜜色トライアングル ~Winter Blue



茫洋とした木葉の腿に冬青の指が触れる。

そっと、しかし明確な意図で腿が開かれる。

木葉はぼうっとしたまま、冬青の体が腿の間に入り込むのを見つめていた。


「……少し、痛いかもしれない」

「……」

「我慢できなかったら、言え」


言い、冬青はゆっくりと木葉の潤んだ部分に自身を押し込めていく。

張りつめたそれが何であるか、木葉もなんとなくわかる。

……ゆっくりと押し開かれていく、痛み。

けれど木葉はその痛みを嬉しいと思った。


「……っ……」


木葉を気遣い、ゆっくりと入っていく灼熱。

一番狭い部分を通過したとき、冬青はぐっと唇をかみしめた。

その表情はとても切なげで、木葉はその表情に見入ってしまった。


――――凄艶な、目を奪われずにはいられない瞳。


やがて灼熱は一番奥へと到達した。

冬青が木葉の頬をそっと撫で、囁く。


「……大丈夫か?」

「うん……」



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