蜜色トライアングル ~Winter Blue



ものすごい圧迫感。

しかし冬青とひとつになれたという喜びが木葉の胸を熱くする。

潤んだ目で頷いた木葉に、冬青はその美しい目を細めて少し笑った。

そのまま優しく木葉の腰を抱き寄せ、愛おしげに口づける。


「……っ」


互いの肌と肌が密着し、甘いサンダルウッドの香りが全身を包み込む。

両頬に触れる冬青の手の暖かさ、しっとりとした唇、そして……

体の奥で波打つ、温かいもの……。


こんなに愛しいのに、こんなに安心する。

冬青の暖かさを全身で感じ、木葉は涙を滲ませた。


「……動くぞ」


冬青は言い、ゆっくりと木葉の体を揺らし始めた。

木葉の腰がぐっと引き寄せられる。


木葉は冬青の腕の中で、繋がった部分から自分の全てが溶け出すのを感じていた……。


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