蜜色トライアングル ~Winter Blue
『……っ、ぁあっ、お兄ちゃん……っ』
『……あまり大声を出すと、隣に響くぞ?』
『そっ、そんな……んあっ、ぁああ――っ!』
嬌声が止まらない木葉の口に、後ろから猿轡のようにタオルを当てられ……。
いつしか木葉は浴室の壁に両手をつき、タオルを噛みしめ、快楽に煽られるまま腰を振っていた。
繋がった部分からぱたぱたっと愛液が床に落ち、甘い香水の香りに二人の汗の香りが混ざる。
足が浮くほどに何度も後ろから突き上げられ、胸を荒々しく揉まれ、木葉は身も世もなく絶叫した。
『……気持ちいぃっ、ぁんっ……っ』
『……いくらでもしてやる。お前が望むなら……』
『あっ、お兄ちゃ……ぁっ、あぁっ!』
「……っ……」
思い出すと体の芯が熱くなる。
もう木葉の体は冬青に触れられただけで反応するようになっていた。
けれど、冬青は……。