蜜色トライアングル ~Winter Blue
3.激情
ベッドに組み敷かれた木葉は、驚きの表情で冬青を見た。
いつも冬青は優しい手で木葉を快楽に導いてくれた。
……しかし。
「……お兄ちゃんっ、やめっ……」
冬青の手は荒々しく木葉の体を暴いていく。
着ていた服を脱がされ、一糸まとわぬ姿にさせられる。
息を呑む木葉の目前で、冬青はその長い睫毛を伏せ、ネクタイを緩めた。
その大人っぽい仕草にドキッとした木葉だったが、次の瞬間。
「……っ!?」
冬青はしゅっとネクタイを抜き、木葉が逃げられないよう両手首を頭上で縛った。
突然のことに木葉は息をのみ、冬青の顔を見上げた。
冬青はこれまでに見たことのない目で木葉を見ている。
怒りと悲しみ、そして木葉を絡め取るような強引さ。
それらが冬青の瞳の凄艶さをさらに際立たせている。
「おにいちゃ……っ」
冬青は木葉の唇に噛みつくように口づけ、胸の尖りに指を伸ばした。
つんと尖ったそれを手指で翻弄しながら、足の間の尖りに手を伸ばす。
「――――っ!」