蜜色トライアングル ~Winter Blue



花芽を突然触れられ、木葉は背を仰け反らせた。

冬青の指は正確で、奥まったところにある花芽もすぐに見つけてしまう。

そして指は花芽を刺激しながら、木葉の中へと侵入した。

その動きには一切の無駄がなく、あっという間に木葉の抵抗を封じていく。


「いやっ、……っ……!」


冬青の指が中の感じる部分を刺激する。

花芽への微細な振動とともに、壁を擦られ、突かれ……。

体の奥から透明な液が溢れ出し、びくびくと震え出す。

冬青の容赦ない手指に、木葉は絶叫した。


「お兄ちゃん、やめてっ、……っ!!」


一瞬で白い世界に飛ばされる。

しかし冬青はそのまま木葉の弱い部分を刺激した。

いつもはここで木葉が息を乱していたら優しい手付きになるのだが、今日の冬青は容赦がない。


「……っ、ぁあっっ!!!」


絶え間ない絶頂に、木葉は背を仰け反らせて叫んだ。

何が兄のスイッチを押してしまったのかわからない。

息も絶え絶えの木葉を、冬青は手技で追い込んでいく。


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