蜜色トライアングル ~Winter Blue
……気が付くと。
木葉は両手両足首をパイプベッドの四隅にくくりつけられていた。
布でできた紐のようだが、木葉の角度からはよく見えない。
「……っ……」
大きく開脚させられた足は、紐に引っ張られて閉じることができない。
体の最奥を襲う指は容赦なく木葉の感じる部分を抉る。
「な、なんでっ、……お兄ちゃんっ……」
「それはこっちが聞きたい」
冬青は言い、中から指を引き抜いた。
粟立った液体が足の間を伝ってシーツに漏れる。
その感覚に木葉が息を飲んだ、次の瞬間。
冬青は木葉の腰を抱え、潤んだ部分に滾る自身を埋め込んだ。
「――――っ!!」
卑猥な音と共に愛液が押し出され、二人の腿を伝って流れる。
埋め込まれたものは木葉の中を荒々しく突き上げ、あっという間に最奥まで到達する。
貫かれ、揺さぶられ、溶けそうな快楽が木葉を襲う。
朦朧とする木葉の頬を、冬青の手が包んだ。