蜜色トライアングル ~Winter Blue
「どこに行こうとした?」
「どこにもっ……いかなっ……」
と言った瞬間、ぐっと灼熱が奥深い部分に押し込まれる。
その圧迫感と奥の方から溢れ出す快感に、木葉は身をよじった。
……が、手足を縛られているため逃げられない。
灼熱は動きを強め、繋がっている部分から卑猥な音が漏れる。
「言え」
深く抉るように灼熱を叩きつけられ、木葉は背を仰け反らせた。
意識は既に半ば飛んでいる。
兄は、何に怒っているのだろう……。
けれど……。
「……っ!」
「言ったら、イカせてやる」
「……っ、ぁあ――――っっ!!」
凄艶な瞳が木葉を見つめる。
木葉は朦朧とした意識の中、冬青の瞳に呑みこまれていくのを感じていた……。