蜜色トライアングル ~Winter Blue
4.鎖
翌日。
丸一晩責められ続け、意識が飛んでしまった木葉は、昼過ぎに目が覚めた。
部屋の中を見渡すと、既に冬青の姿はない。
ベッドを降りようと足を動かした木葉は、足に違和感を感じ眉根を寄せた。
固い感触と、シャラッとした音……。
身を起こし、自分の足首を見た木葉は絶句した。
「……っ!!」
――――左足の足首に、鎖がついている。
鎖はパイプベッドの足に繋がれ、キッチンやユニットバスに行くことはできるが、玄関の方に行くことはできない。
恐らく冬青がつけたのだろう。
「……」
木葉は固まったまま、自分の足首を呆然と見つめていた……。