甘い夢、苦い罠

「私は……生きたいです」

「そっか」

返事を聞くなり、嬉しそうに微笑んだ。
それは無邪気に笑う子供のよう。

少し恥ずかしくなり、顔を背ける。

「……決まりだね」

その声と共に、腕を強く引っ張られた。
私は椅子から滑り落ち、しっかりと彼の腕の中に着地した。

「あわわわわ……」

口から慌てた声が出る。

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