甘い夢、苦い罠

自己中な発言。
しかし、不思議と嫌な気分はしなかった。

黙り込む私。
彼の手が私の頬を撫でた。

「ねぇ、どうするの?」

「……」

頬が熱い。
その黒い瞳に吸い込まれそうな気がする。

「私……私は……」

「うん」

優しく微笑み、私の返事を待つ彼。
私は徐々に正常な判断を失いかけていた。

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