歩ける僕と車椅子のキミ



――――……


あの後、連絡先を交換して
彼女を家に送り届けた後、
携帯を見れば仕事の休憩時間が
後数分しかないことに焦り、
急いで職場に戻り仕事を再開した。



俺は仕事中ずっとさっきの出来事
をぼ~ッと思い出しては2コ上の
達也先輩に怒られていた。


普段はしっかりもののクールで
通っているので、今日の俺は誰が
見てもあからさまに変だったと
思う。




仕事終わりに、達也先輩に飲みに
誘われたが、悠を迎え行く時間が
刻々と迫っていたので丁重にお断り
して、悠を預けている児童館まで
急いだ。



俺が仕事を終えるのはいつも
19:00頃。

なので悠には学校が終わって
俺が迎えに行くまでの時間、
小学校の近くにある児童館で
待っていてもらっているのだ。



寂しい思いをさせているのは
心苦しいが、悠を食べさせて行く
ためには仕方のないことだった。











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