歩ける僕と車椅子のキミ


私の足は産まれつき悪い。
週に1度は病院に来て検査を
しなくてはならない。

歩いたことなんてないし、
車椅子でしか身動きがとれない。
もう23年もこんな生活をしている
から、今ではそれが当たり前だ。


こんなだから、普通の学校にも
行ったことがない。
すれ違う人から変な目で見られた
こともある。
一番多いのは同情の目だ。

私は別に可哀想なんかじゃないんだー!!
って叫びたくなることもあった。

だけど、端から見たらそう思われて
当然なんだと思う。


実際、車椅子だと普通のお店にも
なかなか入れない。
バリアフリーのあるお店を探して
行かなくちゃならないし、
不便なこともいっぱいある。

だけど、それを不幸だなんて
思ったことなんてない。

いや、思いたくないだけなの
かもしれない。



だから、いつも笑って明るく
振る舞い続けるのかもしれない。

そうしてなきゃ、何かが
壊れちゃいそうだから。



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